ブランコ作ってみた
単管パイプでブランコを作ってみたよ。

時は流れて平成。
上の子が生まれた時、妹が「お祝いにブランコを置きたい!」と言ってくれたのですが、昔遊んだような「中途半端に立派な」ブランコが売ってない。世の中はガーデニングのアイテムのようなヤワなやつか、木製の組み立てセット的なやつだけになっていました。
木なら扱うのは得意なので自作も考えましたが、防腐処理をしていたとしてもいずれ腐ります。土の上の設置なので劣化も早いし、子供という調子に乗る生き物は全力で漕いでダメにしてしまう可能性に満ち溢れています。
という訳で木でブランコを自作するのは諦め、そうこうしているうちにブランコのこと自体を忘れて過ごすようになりました。
さらに時は流れて令和。
知り合いの庭師さんと話をしてたら、流れで「ずんや さん(私)だったら単管パイプでブランコ作れるんじゃないですか? 」って話になったんですね。聞けば、組むのは簡単らしい。
今まで単管パイプは扱ったことがないけど、耐久性と値段を考えると非常に楽しそうな素材。不要になれば中古品として売れる。最悪金属ゴミとして売れる。お金っ…じゃなくてリサイクル愛に溢れた私にピッタリ。下の子は5歳、上の子もまだ友達と庭でアホみたいに遊んでる。
よし、今だなw
それでは作り方をご紹介。今回のコンセプトは
「なるべく安く」
「安全に配慮する」
「メインは子供だけど大人も遊べる」
です。作るのは特に難しくないので簡単な説明にしてますが、詳しく知りたい方はコメントして下さい。

今回は大人が2人同時に漕いでも余裕がある大きさにしたかったので、横幅を3mと決めるところからスタートしました(子供が乗るだけなら同じ2連でももう少し狭く低く出来ると思います)。
竹を切り揃えてタイラップで適当に留めて持ち上げてます。全ての長さを3mにして組んでみたら、ちょうど私が求める大きさになりました。
大きさを確認したら買い出し。今回用意した物は、
・単管パイプ
3m × 5本
1m × 4本
・杭型もしくは打込キャップと単管パイプのセット
1.5m × 4本
・クランプ
直交 ×6個
自在 × 10個
・筋交用のパーツ(←名前分かりません😅)×4個
・カバーとかキャップは適宜用意
これにブランコ部分があれば終わり。ブランコ部分はAmazonで適当に買いましょう。子供用ブランコで検索するとワラワラ出てきます。最終的に接続する部分の金具を確認して、なければ準備を忘れずに(カラビナとか)。
工具はラチェットと17mmのディープソケットがあれば最低限はクリア。こういったDIYをする方はインパクトぐらい持ってると思うので、当然それも使いましょう。レンチのみとかモンキースパナしかない場合は、工具から揃えることをオススメします。私は良い機会なので中古の専用ラチェットを500円で買ってみました。ボロボロだけどちょっと職人気分w
どこで買うかによるので購入価格のバラつきは大きいと思うけど、私はトータル2万ちょっとで揃えました。3mだと最低でも軽トラがないと運搬できませんので、その辺も計画的に。子供1人用小型版なら1万ちょいで出来るし、ミニバンでもパイプを運べると思います。

一気に立ち上がってる状態になってますが、単管パイプを組む事自体は難しくないし部品点数も少ないので、割とあっさりこうなります。ただし上げる時に2人必要です。脚立を2つ使えるなら別ですが、持ち上げてこの形を維持しながら作業するのは1人じゃ無理です(もしくは恐ろしく効率が悪い)。

アンダーな写真で申し訳ないです。 上部は直交クランプ。全体のガタつきを少しでも抑えたいので可能な限り直交を使いました。 横から見て全体の三角形をきれいに整えてから補強の1mパイプを組みます。位置とかは適当だけど、限界の強度を出すわけではないのでまぁ大丈夫でしょう。
パイプがクロスしているのでそのズレを利用した固定です(意味が分かりにくいと思うけど、そうとしか言えない)。
この時点では水平は取ってません。下が土なので組んでいくうちに埋まったり、もしくは埋めた方が良かったりするので、杭を打って固定する時に修正します。

上部のパイプ。ブランコをぶら下げるパーツ(これの名前が分からん)を4つ、先に入れてから組み上げていきます。当たり前じゃないか…と思いますよね。当たり前なんだけど…私はやらかしました。組み上げてから入れてないことに気付きました。気を付けてたのに、手伝ってくれてた友人に指摘されて気付くという失態。でも単管パイプはバラして組み上げるのがまだ楽なので、こういう部分は木材よりシステムとして優れてます。

こんな感じで進んでいきます。

さらに補強を入れます(歪んで見えますが、後に修正してます)。横揺れの軽減と上部パイプの たわみ を抑制するためです。
上部パイプは補強しないと思ったより たわみ ます。子供が乗る分には問題ないレベルですし、パイプの対荷重を考えても間違いなく大丈夫ですが、大人も安心して乗れるように「見た目の安全性」も上げておきます。大人はそういうところを気にしますからねw


こんな感じで組み上げていきます。 1人用のコンパクトな設計ならこの筋交的な部分は不要だと思います(足をしっかり固定するのであれば)。

足の脇に固定用の杭を打ちます。今回は1.5mの杭を、大きな石でラッコのようにガンガン打ち込みました。足が浮き上がらないようにするならもっと短い杭を足元に打ち込むだけで良いですが、横揺れも抑えるためにこんな感じに打ち込んでます。 足の下には平たい大きめの庭石を置いて、地中に沈んでいくのを抑えてます。こちらも適当にやりましたが、杭をちゃんと打って固定してやればそのぐらいで大丈夫そうです。
設置する場所によって固定の仕方は変わると思います。深く杭が打てない場合は足の部分を掘り下げて、沈み込み防止の石をひいてからコンクリートを流してガッチリ固めた方が良いと思います。作るブランコの大きさよっても処理の仕方も変わりますが。
ブランコは思ってる以上に全体が動こうとするので、固定をしっかりやる事がそのまま安全に繋がると思います。

最後にAmazonで買ったブランコを取り付け。2タイプ買ってみました。どちらも子供用ですが対荷重150kgなので大人も大丈夫。80キロの私が全力で漕いでも何も問題ありませんでした。

完成直後の写真ですが、全力で漕いでますねw ガタつきや横揺れもなく、足の浮き上がりもありません。驚くほどスムーズに漕げてます。
ただし、立ち漕ぎは禁止にしました。強度に自信はありますが無茶な使い方まで責任持てないので、自由に遊べる代わりに制約はあるぞ、と。勿論、今後は私が定期的にチェックして安全を確保していきます。
動画も置いておきましょう。上部パイプのたわみは、この後の調整で軽減してます。

なぜブランコなのか
むかーし むかし、私が今よりちょっとだけ可愛かった幼少期の頃、家の庭に「おもちゃより立派で公園の物とは比べられないぐらい貧相」なブランコがありました。大きく漕ぐと足が浮き上がってしまうお粗末な設置でしたが、庭にあるいつでも乗れるブランコは ほんのりと楽しかった記憶があります。時は流れて平成。
上の子が生まれた時、妹が「お祝いにブランコを置きたい!」と言ってくれたのですが、昔遊んだような「中途半端に立派な」ブランコが売ってない。世の中はガーデニングのアイテムのようなヤワなやつか、木製の組み立てセット的なやつだけになっていました。
木なら扱うのは得意なので自作も考えましたが、防腐処理をしていたとしてもいずれ腐ります。土の上の設置なので劣化も早いし、子供という調子に乗る生き物は全力で漕いでダメにしてしまう可能性に満ち溢れています。
という訳で木でブランコを自作するのは諦め、そうこうしているうちにブランコのこと自体を忘れて過ごすようになりました。
さらに時は流れて令和。
知り合いの庭師さんと話をしてたら、流れで「ずんや さん(私)だったら単管パイプでブランコ作れるんじゃないですか? 」って話になったんですね。聞けば、組むのは簡単らしい。
今まで単管パイプは扱ったことがないけど、耐久性と値段を考えると非常に楽しそうな素材。不要になれば中古品として売れる。最悪金属ゴミとして売れる。お金っ…じゃなくてリサイクル愛に溢れた私にピッタリ。下の子は5歳、上の子もまだ友達と庭でアホみたいに遊んでる。
よし、今だなw
という訳で作ってみた
それでは作り方をご紹介。今回のコンセプトは
「なるべく安く」
「安全に配慮する」
「メインは子供だけど大人も遊べる」
です。作るのは特に難しくないので簡単な説明にしてますが、詳しく知りたい方はコメントして下さい。
大きさの確認

今回は大人が2人同時に漕いでも余裕がある大きさにしたかったので、横幅を3mと決めるところからスタートしました(子供が乗るだけなら同じ2連でももう少し狭く低く出来ると思います)。
竹を切り揃えてタイラップで適当に留めて持ち上げてます。全ての長さを3mにして組んでみたら、ちょうど私が求める大きさになりました。
用紙する物
大きさを確認したら買い出し。今回用意した物は、
・単管パイプ
3m × 5本
1m × 4本
・杭型もしくは打込キャップと単管パイプのセット
1.5m × 4本
・クランプ
直交 ×6個
自在 × 10個
・筋交用のパーツ(←名前分かりません😅)×4個
・カバーとかキャップは適宜用意
これにブランコ部分があれば終わり。ブランコ部分はAmazonで適当に買いましょう。子供用ブランコで検索するとワラワラ出てきます。最終的に接続する部分の金具を確認して、なければ準備を忘れずに(カラビナとか)。
工具はラチェットと17mmのディープソケットがあれば最低限はクリア。こういったDIYをする方はインパクトぐらい持ってると思うので、当然それも使いましょう。レンチのみとかモンキースパナしかない場合は、工具から揃えることをオススメします。私は良い機会なので中古の専用ラチェットを500円で買ってみました。ボロボロだけどちょっと職人気分w
予算とかの話
どこで買うかによるので購入価格のバラつきは大きいと思うけど、私はトータル2万ちょっとで揃えました。3mだと最低でも軽トラがないと運搬できませんので、その辺も計画的に。子供1人用小型版なら1万ちょいで出来るし、ミニバンでもパイプを運べると思います。
組んでみる

一気に立ち上がってる状態になってますが、単管パイプを組む事自体は難しくないし部品点数も少ないので、割とあっさりこうなります。ただし上げる時に2人必要です。脚立を2つ使えるなら別ですが、持ち上げてこの形を維持しながら作業するのは1人じゃ無理です(もしくは恐ろしく効率が悪い)。

アンダーな写真で申し訳ないです。 上部は直交クランプ。全体のガタつきを少しでも抑えたいので可能な限り直交を使いました。 横から見て全体の三角形をきれいに整えてから補強の1mパイプを組みます。位置とかは適当だけど、限界の強度を出すわけではないのでまぁ大丈夫でしょう。
パイプがクロスしているのでそのズレを利用した固定です(意味が分かりにくいと思うけど、そうとしか言えない)。
この時点では水平は取ってません。下が土なので組んでいくうちに埋まったり、もしくは埋めた方が良かったりするので、杭を打って固定する時に修正します。

上部のパイプ。ブランコをぶら下げるパーツ(これの名前が分からん)を4つ、先に入れてから組み上げていきます。当たり前じゃないか…と思いますよね。当たり前なんだけど…私はやらかしました。組み上げてから入れてないことに気付きました。気を付けてたのに、手伝ってくれてた友人に指摘されて気付くという失態。でも単管パイプはバラして組み上げるのがまだ楽なので、こういう部分は木材よりシステムとして優れてます。

こんな感じで進んでいきます。

さらに補強を入れます(歪んで見えますが、後に修正してます)。横揺れの軽減と上部パイプの たわみ を抑制するためです。
上部パイプは補強しないと思ったより たわみ ます。子供が乗る分には問題ないレベルですし、パイプの対荷重を考えても間違いなく大丈夫ですが、大人も安心して乗れるように「見た目の安全性」も上げておきます。大人はそういうところを気にしますからねw


こんな感じで組み上げていきます。 1人用のコンパクトな設計ならこの筋交的な部分は不要だと思います(足をしっかり固定するのであれば)。
足の固定

足の脇に固定用の杭を打ちます。今回は1.5mの杭を、大きな石でラッコのようにガンガン打ち込みました。足が浮き上がらないようにするならもっと短い杭を足元に打ち込むだけで良いですが、横揺れも抑えるためにこんな感じに打ち込んでます。 足の下には平たい大きめの庭石を置いて、地中に沈んでいくのを抑えてます。こちらも適当にやりましたが、杭をちゃんと打って固定してやればそのぐらいで大丈夫そうです。
設置する場所によって固定の仕方は変わると思います。深く杭が打てない場合は足の部分を掘り下げて、沈み込み防止の石をひいてからコンクリートを流してガッチリ固めた方が良いと思います。作るブランコの大きさよっても処理の仕方も変わりますが。
ブランコは思ってる以上に全体が動こうとするので、固定をしっかりやる事がそのまま安全に繋がると思います。
仕上げ

最後にAmazonで買ったブランコを取り付け。2タイプ買ってみました。どちらも子供用ですが対荷重150kgなので大人も大丈夫。80キロの私が全力で漕いでも何も問題ありませんでした。

完成直後の写真ですが、全力で漕いでますねw ガタつきや横揺れもなく、足の浮き上がりもありません。驚くほどスムーズに漕げてます。
ただし、立ち漕ぎは禁止にしました。強度に自信はありますが無茶な使い方まで責任持てないので、自由に遊べる代わりに制約はあるぞ、と。勿論、今後は私が定期的にチェックして安全を確保していきます。
動画も置いておきましょう。上部パイプのたわみは、この後の調整で軽減してます。
最後に
単管パイプでブランコを作ろう、と思った時、当然ネットで検索しまくったのですが、見つかったのは本格的というか、セット品の組み立て説明書のような内容だったので、参考になるようなならないような…って感じだったんですよね。もっと手軽に、自由に作れないかと思い、実際に自分で試してみました。
庭にブランコを置きたいけど、何万もかけられないなぁ…という方の参考になればと思います。単管パイプでブランコを作ろう!といきなり思い付く方はあまりいないと思いますが、コスト的にも内容的にもかなり良いDIYじゃないかと思います。
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